工藤哲巳回顧展と現代社会

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青森市新町の学習塾 S-classです。
前回の記事では青森県立美術館の展示を通して、
芸術の見方について書きました。


やっと芸術の見方がわかりました


この工藤哲巳回顧展についてもう少し書きます。
今回は少し深読みして、作品が作られた時代背景なども考えてみましょう。
中学の公民や高校の「現代社会」の科目とも関連してきます。



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では、一つ作品を見てみましょう。
(撮影・掲載の許可を取得済みです)




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《ヒューマニズムの壜詰》1962年 (c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2013


ビン詰めされている中身をよーく見てください。
実はビンの中身は人間なんですね。押しつぶされて入っています・・・


この作品が製作されたのは1962年。
高度経済成長期の真ん中あたりです。
そういう背景も考えると、経済的にはどんどん豊かになっていく一方で、
人間が閉じ込められ窮屈になっていくという表現なのかな、ということも想像できます。
もちろん正解はありませんのでどうかはわかりません。


ところで、そういった状況に対して、
自分の中に主体的なものを持つことによって、
人間らしさを取り戻していくという思想があります。
これらはいわゆる実存主義と呼ばれています。
有名な名前を挙げると

  • キルケゴール
  • ニーチェ
  • ヤスパース
  • ハイデガー
  • サルトル

などです。


便利になるとともに人間らしさを失っていくというのは、
高度経済成長の日本にかぎらず、古今東西問わず
現代の社会が抱える問題でもありますね。



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その他、公害問題などを意識した作品も多数展示されています。
青森県立美術館で実物をぜひ見ていただきたいと思います。


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(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2013




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(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2013




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そして・・・



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展示を見た帰りにはカフェでおいしいケーキとコーヒーを
のんびりした気持ちでいただきました。(^^)
色んなことを考えながら、とても良い時間を過ごすことができました!


「あなたの肖像-工藤哲巳回顧展」
会期:2014年4月12日 (土) -6月8日 (日)
観覧料:一般1,200 円 / 高大生900 円 / 小中生300 円
http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/58/index.html

工藤哲巳回顧展と現代社会
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三國 清志
青森市出身、青森高校55回生。のんびり自由に塾を運営しています😄雪が降る前に自転車で夏泊半島まで行ってみたい🚴🏻
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