高校受験の対策としての塾通いは、早く始めるのが良いとはわかっていても、なかなかきっかけがつかめなかったり忙しさで後回しになったりしてうまくいかないものです。
学習塾として毎年受験生の動きを見てきましたが、生徒本人のモチベーションが上がりやすく、保護者の方もきっかけを作りやすいベストタイミングが4回あることがわかってきましたのでご紹介します。
1.新年度の4月
中3の新年度スタートと同時に受験対策を始めるのがベスト中のベスト。4回のタイミングの中でも最も成績が上げやすく、生徒・保護者も気軽にスタートできる絶対オススメのタイミングです。週1回でも塾に通う習慣がついていると、中体連後の気持ちのゆるみも無く自然に勉強に取り組むことができるようです。
あまり良いケースではないのですが、万が一、塾でしか勉強しない・塾での勉強に身が入らない状態だとしても少しずつ継続する力は後でいきなり勉強モードに切り替えるよりもはるかに負担が少ないです。
青森県の入試でいうと、試験本番の点数8割、内申点が2割で合否を決める高校が多いのですが、4月からスタートできればその内申点対策も十分にすることができます。
2.中体連の6月
「部活が終わったから今度は受験勉強だ!」一見良さそうに思えますが、なかなか難しいのが6月下旬の中体連後。4回のタイミングの中でも最も気が重い時期かもしれません。
なぜかというと、部活が終わってちょっと落ち着いてから・・・と思っているといつまでもエンジンが入らないままズルズルと、そして一回休みグセがつくと勉強にとりかかるのも面倒に・・・という悪循環に陥ることも多いからです。
部活後の勉強についてご参考までに
三年になって部活が終わると成績が上がるってほんと?
こんにちは。 中二の子供をもつ親です。 よく中学三年生になって部活が終わったら成績が急にのびるって 聞きます。 特に男子は今まで出来なかった子ものびるんだと。 うちの子は平均点よりややいい点数ばかりで成績は悪くありません。 でも、
部活引退→受験勉強 切り替えのコツ|ベネッセ教育情報サイト
【ベネッセ|学習】部活を続けてきた3年生にとっては、引退してからが受験勉強の本番です。部活がなく勉強をしてきた人たちに比べると不利に感じられるかもしれませんが、これまで鍛えてきた体力や集中力を生かせば、挽回はもちろん、逆転だって十分可能。最も大切なのは引退した直後、部活中心の生活から勉強中心の生活にいかにスムーズに切り替えられるかです。
もしこのタイミングで勉強モードに切り替えることができればその後も成績は順調に上がっていきますので、大きな分かれ目になります。
3.三者面談の7月
夏休み中の三者面談後、危機感を覚える7月下旬のタイミング。中体連後から受験対策に切り替えができた生徒とは少し差をつけられていますが、夏休みを活用すれば基礎から全科目全範囲を計画的にこなすことができるので、まだまだ取り戻せるタイミングです。
その後は9,10月で気がゆるまないように注意しながら流れに乗って行くイメージです。
4.実力テストの9月
夏休み明けの実力テスト(模試)が返却されて、いよいよ追い込みの時期というタイミング。「本当は中体連後からとりかかる予定だったんだけど・・・」気がつけばこの時期になっていることも多いようです。全科目をカバーするのは難しいですが、10~2月の5ヶ月あればできる範囲は広いです。
具体的には、勉強を始めてから2〜3ヶ月後に成果が見え始めるので、1月の願書押印の時には成績が上がってきている感覚がつかめるようになっています。生徒の点数の伸び方を見ていると、12月以降は全ての生徒が全力で勉強するので、10,11月に集中して勉強した生徒が安定してその後成績が上がっていくものです。
そのため、9月に塾に通い始めるのは最後のベストタイミングになります。
まとめ
上に書いた4つのタイミングで入試への意識づけをすることが重要です。塾に通わないとしても、模試をどこかで受けてみたり書店でテキストを探してみることで気持ちに区切りをつけるのも効果的です。
模試・テキストのご紹介は塾外の生徒・保護者にもしていますので、LINEでご遠慮無くどうぞ。
学習塾 S-class講師。青森市出身、青森高校55回生。のんびり自由に塾を運営しています😄いつかフィンランド、スウェーデンに教育視察に行きたいサウナも行きたい👀