入試は難しいという錯覚

「入試の問題は難しい」と言われています。実際に過去問を解いてみてそう感じた人もいるかもしれません。

しかしこの「難しい」というのがいかに間違った思い込みかをここで説明していきたいと思います。

正答率何パーセント?

平成31年度の青森高校の合格ボーダーは370点くらいでした。いったいどれくらい難しい問題が解ければいいのでしょうか?

青森高校に合格する生徒は上位10%未満、10人に1人いるかいないかです。だとしたら正答率10%くらいの問題を全部正解しなければいけないのでしょうか?

ちょっと実験してみます。5科目ごちゃ混ぜにして、正答率の表を作ってみました。

正答率の表

もし正答率の高い、簡単な順にとっていくと、どこで青森高校のボーダー370点に達するのでしょうか?

30%の問題を解ければ青森高校は合格できる

実は、正答率約30%までの問題を全部解ければそれで370点に達成します。実際は30%より難しい問題も解けるでしょうから、ボーダーは余裕で越えるはずですよね。

つまり正答率30%以下の問題が解けると、上位10%未満である青森高校に合格できるんですね。

点数と正答率の関係

目標点数に達するには正答率が何%の問題を解くことができればいいのか、目安を示しておきますね。ついでに各科目が何点取れればいいかも載せておきます。

合計点 正答率(%) 国語 英語 数学 理科 社会
460 6.7 95 89 82 100 97
440 10.0 89 85 73 100 94
420 18.6 85 83 68 100 86
400 23.1 85 80 64 96 77
380 27.7 79 74 64 96 69
360 32.1 73 74 57 94 64
340 35.6 72 65 57 87 60
320 43.4 67 62 57 80 57
300 45.4 67 44 57 78 57
280 47.7 67 44 50 70 53
260 50.2 64 42 39 66 50

簡単な問題からできるようにする

ここまででわかったとおり、難しい問題ができる必要はないんですよね。簡単な問題を安定して取っていければそれでオーケーなんです。これが入試は難しくないということなんです。

どうでしょうか?少しでも気が楽になりましたか?

でも残念なことに、簡単な順に全部得点することはなかなか難しいんです。これはなぜでしょうか?

次のページで、どうやったら簡単な順に攻略できるかを説明していきますね。

4. テストはガチャである

入試は難しいという錯覚