科目の配分と性質

何点取ればいいか

各科目を何点取ればいいかというバランスがあります。

たとえば400点取りたい時に、5科目すべて80点を取って 80 × 5 = 400 と計算するのは現実的ではありません。

社会で80点取るのと数学で80点取るのとでは、数学の80点の方が圧倒的に難しいからです。

合計点から、各科目何点を取ればいいかを表にまとめておきますので、参考にしてみてくださいね。

合計点 正答率(%) 国語 英語 数学 理科 社会
460 6.7 95 89 82 100 97
440 10.0 89 85 73 100 94
420 18.6 85 83 68 100 86
400 23.1 85 80 64 96 77
380 27.7 79 74 64 96 69
360 32.1 73 74 57 94 64
340 35.6 72 65 57 87 60
320 43.4 67 62 57 80 57
300 45.4 67 44 57 78 57
280 47.7 67 44 50 70 53
260 50.2 64 42 39 66 50

垂直科目と水平科目

勉強するにあたっては、5科目をどういう風に進めていくかがポイントになります。科目の性質として、2つに分類することができます。

垂直科目と水平科目です。

垂直科目とは、積み上げていく科目です。前の単元を理解していないと、次の単元に進めないというような性質のものです。

たとえば小2で習う九九ができない人が中3の因数分解を勉強するのはかなり難しいです。

国語、数学、英語は垂直科目です

水平科目とは、単元がそれぞれ横に並んでいるイメージです。

たとえば理科の植物の単元が苦手だとしても、電流の分野を勉強すればできるようになります。

社会、理科は水平科目です。

垂直科目のメリット

垂直科目は時間がかかりますが、一回やってしまえば落ちにくいというのが良いところです。

ですから、英語や数学は3年の秋までにしっかり力を入れて勉強しておけば、それ以降は少しペースを落として他の科目に時間を使うこともできるということです。

国語は年単位の準備が必要です。

デメリットとしては、時間がかかるので手遅れになることがあるということです。いきなり12月から英語数学を深く勉強しようと思うとなかなか難しいものです。

水平科目のメリット

水平科目に関しては、短いスパンで対策することができます。

本番直前まであきらめずに勉強することができます。

デメリットとしては、あまり早い時期に手を付けると忘れてしまうので、また復習して元に戻すという段階が必要になるということです。

各科目の性質を垂直科目、水平科目という考えを使いながら、勉強の進め方を考えていくと良いです。

科目の配分と性質